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世の中にいくつもある泡沫ブログの一です。泡沫らしく好き勝手書いて、万が一炎上したら身を潜めようと思います。※一部のリンクはアフィリエイトです

TOEICと「英語ができる」

先日、勤め先の好意でTOEIC IPテスト*1を受けることができたのだが、Listening 465 / Reading 425で、トータル890とまずまずの結果であった。一般に、よくあるTOEIC対策本は600/730/860くらいで点数の閾値を設けているので、この数字は(IPテストとはいえ)日本においてはいわゆる「Aクラス」、すなわち「英語ができる」とみなされる水準といえるだろう。

 

ご存知のとおり、TOEICはListeningとReadingのみが出題されるマークシート方式のテストであり、WritingおよびSpeakingの能力は「間接的」にしか計測することができない。したがって、多くの人が指摘しているように、語学の全般的な習熟度を測るには不十分なテストであることは疑いようがない。実際、日常的に英語を運用する経験のない人でAクラスを達成した人の中には、わたしのように実務上の運用能力が殆ど無いという人も多いのではないだろうか。語学というのは「使う」ためにあるのであって、「使う」場が無いのに試験で良い点を取る「だけ」というのは、江戸時代の軍学や、道場剣法のような哀しさを感じる。

 

こうした状況を皮肉ってか、巷間よく耳にする議論として「TOEICなんてできても英語ができるわけではない」というのがある。しかしこの話に限らず、よく言われる「英語ができる」というのは、いったいどういう状態なのだろうか? その前に、そもそもTOEICは「英語ができる」かどうかを計測するテストと言えるのだろうか? 前述のとおり、テストそのものはListeningとReadingが出題されるものであって、当たり前の話だがある一定の「聞き取り能力」と「読み取り能力」を計測するだけのものであり、それ以上でもそれ以下でもない。出題に含まれる語彙も非常に限定的だ。したがって、TOEICとはそういうものだと思って活用すれば事足りるのだが、なぜか拡大解釈されたり、無闇に攻撃されたりする、じつに切ない試験である。それだけ受験者が多く、活用している企業が多いということなのだろうが…。

 

とはいえ、こうした「TOEIC無用論」が出てくること自体、「TOEICさえやっておけば英語力が測れる」というような雑な理解をする人と、その全く逆で「TOEICの点数と英語の運用能力になんら相関が無い」と考える人がいることを示唆しているのは、あながち穿った見方でもないだろう*2。たしかに言語の運用能力という、計測することが非常に困難なものを評点化しようとすると、さまざまな意味で単純化(というよりもむしろ量子化といえるかもしれない)せざるを得なくなるのは事実だ。たとえば自分の母語を考えてみても、「日本語ができる」というのを正確に定量化しようとすると、ちょっと考えただけでもその難しさに気づく。語彙レベルの定義や、受け答えの正確さなど、果たしてどのような設問を設計すれば運用能力が測れるのだろうか? いわんや英語においておや、である。忙しい現代人にとって、こうしたことを厳密に考える暇はないだろう。となると手っ取り早く「英語ができる」「英語ができない」というラベリングをしてくれるTOEICというのは、「無用論」「万能論」どちらにとっても便利なツールと言えるのではないだろうか。

 

話は少し飛ぶが、さいきん見聞きした言葉に「機能的非識字」というのがある:

 

非識字者は、読み書きが全くできない。これとは対照的に、機能的非識字者は、母語における読み書きの基本的な識字能力は有していながら、さまざまな段階の文法的正確さや文体などが水準に及ばない。つまり、機能的非識字の成人は、印刷物に直面しても、現代社会において機能する行動ができないし、たとえば 履歴書を書く、法的な契約書を理解する、指示を書面から理解する、新聞記事を読む、交通標識を読みとる、辞書を引く、バスの運行スケジュールを理解する、などの基本的な社会行動をとることができない。

機能的非識字 - Wikipedia

 

わたしは英語学習を続けているときに、こうしたことが頭をよぎることがある。わたしは確かに英語の運用能力はそれほど高くないが、少なくとも日本語の運用能力は人並み以上にあると思っている。少なくとも新聞を読んだり新書を読んだりする程度のことではまったく抵抗はないし、どちらかというと活字を追うこと自体が好きなほうである。日本人の平均値に比べると本も読んでいるほうに属すだろう。こうしたことをかんがみると、たとえば同じ日本人が相手でも、会話における語彙の制約や背景知識の有無、基本的な論理的思考能力の差によって意思の疎通が困難であると感じることがたまにある。こうした経験を思い出すと、はたして「日本語ができる」というのはどういう状態なのか、正直よくわからない。

 

母語である日本語ですらそうなのだから、いわんや英語をや、であろう。どういう水準になったら「英語ができる」と判断してよいのか、まったく自信がない。ということで非常に個人的な、まったく一般化できない経験からあえて強引に敷衍すると、TOEICというのはどのくらい英語ができるかを計測する試験ではなくて、どのくらい英語ができないかを測る目安として利用するくらいがちょうど良いのではないか。わたしは学生時代500点~600点くらいだったのが、こつこつ勉強することでTOEICの点数が600点台、700点台、800点台と伸びた*3ので、その経験に照らすと、だいたい800点くらいから上でようやく「非常に限定的だが、まあ相手がnon-nativeとして敬意を払ってくれる前提であれば、必要最低限の意思疎通ができなくもない」水準に達するのではないかと思う。逆に言うと、800点に到達しないのであれば、それはもう「英語ができない=殆どの状況下において現実的なコミュニケーションを行う運用能力が不足している」と考えてよいのではないだろうか。

 

なお英語の運用能力を計測するという観点では、「TOEICなんて意味が無い」というような雑な議論をするまでもなく、CEFRという信頼できる指標がすでに存在しているので、そちらを参照すると良いだろう。また、留学のときに参照するTOEFLやIELTS、ビジネス向けの英語力を検定することができるBULATSなど、用途やレベルに応じてさまざまな種類の検定試験が存在する。「TOEICなんてい意味が無い」というほど英語に興味があるのなら、まずは自分の目的にあった検定試験を探すか、もしくは試験で測ること自体がナンセンスとなるレベル、すなわち母国語と同様の水準まで鍛え上げればよいだろう。その際には以下の本が参考になると思われるので、参考まで掲載する。わたしが書いた過去の書評はこちら

 

 

*1:Instructional Programテスト。過去のテストの使いまわしを団体で受けるテスト

*2:他にも、「東大卒なのに使えない」という類の議論もこの手の話でよく耳にする話だ。東大卒は社会生活や企業生活におけるすべての能力が優れていることを保証するものではないし、観測した東大生がそのほかのすべての東大生を代表しているわけでもない。東大生は学力が概ね一定以上である蓋然性が高いというだけに過ぎず、議論する人が学歴というものに何らかのバイアスを持っている可能性のほうが高いといえる

*3:ちなみに10年以上かかっている

インフルエンザ雑感

昨年に引き続き、今年もまた、インフルエンザに罹患してしまった。月曜日くらいから調子が悪いなと思っていたらその夜に発熱し、翌火曜日の朝から近所の内科医に診てもらったところ、ものの1分くらいでインフルエンザA型と判定された(通常は8分くらいかかるらしい)。すぐに結果が出る近代医療は素晴らしい。その足で薬局に向かい、その場で吸引型の抗ウイルス剤「イナビル」を吸って帰った。しかし、今年のやつは去年の比べてたちが悪いのか、三日たっても熱が下がらず、体中が痛いし倦怠感が凄い。暇に任せてhuluをみているのが良くないのかもしれない*1

 

インフルエンザに二年続けて罹患してしまったことで、わたしの中では「罹患しやすい人」というのが明らかに居るのではないか?という被害妄想が現実となってきた*2。まあ非科学的なのは認めるが、そうでも考えないと、なぜわたしが罹患して、「濃厚接触」しているはずのうちの家族が平気なのか説明がつかない。わたしの家はとても狭く、残念ながら生活空間を病人のために隔離するような空きスペースはない。したがってインフルエンザ保菌者と幼児が同じ部屋で寝ているわけだが、今のところ感染した形跡はない。

 

この2年の経験から、わたしは巷間議論されているインフルエンザの予防に関して、決定的な要素は免疫力の有無、乃至は多寡ではないか?という結論に達した。そう考える根拠は3つある。

 

1つ目は、予防に関する話だ。わたしは昨年の11月ごろにインフルエンザ予防接種を受けている。無論それだけでなく、神経質なほど、うがい、手洗いを励行している。そもそもわたしはやや病的な潔癖症、というよりある種の強迫神経症なので、たとえば電車のつり革やドアノブなども可能な限り触らないように心がけている。外出時はフェイスマスクを常用しており、そういう意味では「予防」という意味でこれほどの優等生は居まい。一方でわたしの妻は面倒臭がって予防接種を受けておらず(さすがに幼児である娘には受けさせたが)、わたしのような潔癖症でもないため、普通の生活を送っている。だが、うつったのはわたしで、彼女は平気だった。これをどう考えればよいのだろうか。

 

2つ目は、ストレスに関する話。よく、ストレスは免疫機能を低下させると聞くが、実際わたしは最近、気づかぬうちにストレスを溜め込んでいるという自覚がある。現代人は誰しもストレスがあると思うが、30数年生きていると、次第に今までと異なるタイプのストレスに見舞われるものだなという思いを新たにする。最近のストレスは、仕事で結果を出さなければならないという比較的分かりやすいストレスも勿論だが、家が狭すぎることで、自分のパーソナルスペースが取れないというタイプのストレスもボディブローのように効いてくる。子供が小さいために、自由時間はすべて育児に費やされ、仮に時間が取れたとしても一日のうち、1時間か2時間が限度だ。勿論妻も同じ状況にあるため、お互いが疲弊しきっているが、妻はこれまで一人で暮らした経験がないので、わたしほど深刻にストレスは感じていないようだ。

 

子育てというのは総力戦であり、終わってからは間違いなく「よかったね」と言える気がするが、やっている最中は文字通り終わりのないマラソンである。休みたいときに休めず、遊びたいときに遊べない。自分の人生を切り売りするといっても過言ではない*3。そういう意味で、ボディブローのようにストレスが積み重なっているのだが、これが原因で免疫機能が大きく低下していたのではないか。

 

3つ目は睡眠だ。上記2にも関連するのだが、うちの家は狭すぎてパーソナルスペースがない。そもそも自分の部屋というような贅沢な代物はないし、唯一の代替空間であるリビングも、子供の寝かしつけに失敗すると単なる騒音空間に成り下がってしまう。子供はうまくいけば9時くらいに寝るときがあるが、その時間を守ろうとすると、寝かしつけで体力と精力を使い果たしてしまう。そのため、諦めて寝かさずに放置しているとあっという間に10時11時になってしまう。その後何かしようとしたところで、1時2時はすぐだ。そうなると削るのは睡眠時間、ということになってしまう。またこのことがさらに現在の境遇に対するストレスに転化してしまい、パーソナルスペースの無さと相俟って、睡眠不足がさらに免疫機能を低下させているのではないだろうか。

 

思い返せば昨年もそうであった。慣れない海外出張から帰ってきて心身ともにつかれきっているとき、インフルエンザを発症した。当時の状況を思い起こすと、酷い時差ぼけに悩まされ、睡眠不足も勿論あったし、乾燥しきったエコノミー席ですし詰めにされていたのが原因ではないだろうか。

 

ということで、わたしが得た教訓は以下のとおりだ:

 

  • 一番大切なのは免疫力の向上。たぶん、よく食べてよく寝て運動することが大事

 

内容の無さでは他に類を見ないと評判のわがクソエントリ、お後がよろしいようで…。

 

 

*1:去年はイナビルの効果はすごかった。吸ったその日のうちに熱が見る見るうちに下がり、翌日はわずかに倦怠感が残るものの十分普通に活動することができた。しかし、今年はイナビル様の神通力も及ばず、三日目も依然として高熱にうなされている

*2:念のためだがわたしは標準医療の否定者ではない。NATROM先生の本も読んでます。このエントリはまあ「ネタ」だと思っていただければ。

*3:だから子供なんてナンセンスだ、こんな世の中で子供を作るなんて馬鹿だという人がたまにいるが、それには与しない。なぜなら、子育てというのは時間的に不可逆な宝物だからだ。もし自分が50歳まで生きられたとして、そのときに「やっぱり子供なんて要らない」と思えるのであれば、子供は要らないだろう。だが、きっと、いつか子供を作っておけばよかった、と思うときが来るはずだ。そのとき、取り返しがつかない唯一のものは子供である。少なくとも、わたしはそう思ったので、妻と相談して子供を授かった。それ自体は全く後悔していないし、労せずして子供が授かったのもラッキーだと思っている。ただ、それは必ずしも子育てが常に楽しいということを意味しない。多くの育児ブログがそうであるように、子育てというのは非常にアンビバレントなものである。

エボラウイルス病についての雑感

ここのところエボラウイルス病(EVD)についての報道が減ってきたように感じる。一時期、世界的なパンデミックとなるのではないかと危惧したが、ふたを開けてみると、意外なことに先進国ではほとんどが水際で食い止められるか、感染しても治癒するケースが殆どのようだ。WHOによれば、2014年10月31日時点の各国の感染者数、死亡者数は以下のとおりである:

 

国名 感染者数 死亡者数
ギニア 1667 1018
リベリア 6353 2413
シエラレオネ 5338 1510
マリ 1 1
ナイジェリア 20 8
セネガル 1 0
スペイン 1 0
米国 4 1
合計 13567 4951

WHO | Situation reports: Ebola response roadmap

 

エボラのイメージは当初もっていたそれと実際の姿は大きく違うようだ。もちろんわたしは疫学的、生物学的な知識が全くなく、単に報道から断片的な知識を得ているだけの素人に過ぎないので、専門的な意味では大きな誤認をしているのかもしれないが、「思ったより人が死なない」「意外とうつりにくい」病気であるといえるのではないだろうか。少なくともわたしの印象は当初のイメージと大きく変わった。とくにそう感じる根拠としては次のような点が挙げられる(なお、言うまでもないがこれはわたしの主観であり何の科学的な根拠もないことに注意していただきたい):

 

・感染力が思ったほど強くない…体液に含まれる感染力は非常に強いが、感染力をもつのは感染者の発症時&体液に直接触れるという条件が必要。潜伏期間は殆ど感染力がない。また、普通の石鹸手洗いで洗い流せるらしい

・感染しても先進国では治癒する…医療設備の整った環境では、対症療法で治癒する可能性が十分ある。事実、米国では感染初期に隔離、治療されたテキサスの看護婦2名(ファム氏、ヴィンソン氏)はいずれも治癒しており、国境なき医師団(MSF)のスペンサー医師も、「重症だが容態は安定している」との報道がある。結局亡くなったのは初動でトラブルのあったダンカン氏のみであった

・ナイジェリアやセネガルでは「収束宣言」がなされた…適切な封じ込めを行えば、人口密集地ですら封じ込めが可能であることの証左といえる

 

しかしながら、勿論楽観視してよいということにはならないだろう。試験薬が臨床に入るとか、未承認薬に効果がある可能性があるなどの楽観的な材料も増えてきているものの、エボラの恐ろしいところはやはり突然変異の可能性があることだろう。『ホット・ゾーン』でも描写されていたが、空気感染する株(エボラ・レストン)が存在し、いつ人間にも感染する株に変異するのかは「確率の問題」だという人もいる。。。らしい。

 

日本に入ってきたらどうなるだろうか? 残念ながらまだまだ準備が不十分で、パニックになってしまうのではないか、あるいは適切な封じ込めが行えず、首都圏でそこそこ酷いアウトブレイクが発生してしまうのではないか疑念がぬぐえない。前回の羽田のジャーナリスト氏の騒ぎは、ボンヤリ暮らす都民の目を覚ますための意図的な「予行演習」「示威」ではないかとすら思っている(陰謀論)。エボラを本格的に取り扱うことができるBSL4の施設は未だアクティブになっていないようであり、我が国の対応状況に関してはまだまだ予断を許さないというところであろう。

 

また、シエラレオネでの感染者数が減少傾向にあるという情報もあるようだが、実際には「混乱により正確にカウントできなくなった」「部落そのものが全滅し感染する対象がなくなった」などという不穏当な噂も聞く(ソース未確認)。

 

他にも、西アフリカではエボラの影響で、従来からあるマラリアHIVに対する治療が困難または不可能になることで、こうした既存の病気による被害が二次災害的に増え続けているとの情報もある。もともと感染が拡大したのも、現地の人々の迷信であったり部族的な因習(葬儀の際に遺体に触れる)などに依るところが大きいとのことで、エボラはまさに「貧困の病」と言えるのかもしれない。

バイオハザードで英語の勉強 その3

前回前々回と愛するバイオハザードをネタに英語の勉強を考察してみたが、今回は少し毛色のちがう勉強をしてみた。わたしは同シリーズの女性キャラクターであるクレア・レッドフィールドの役をやっているAlyson Courtさんの声が大好きなのだが、YouTubeで関連動画を探していたところ、Unwired TVというメディアが彼女のロングインタビューをしていたので、これを頑張ってdictationしてみた。

 


unWired TV Interview: Alyson Court (Claire ...

 

残念ながらところどころどうしても聞き取れないところがあるのだが、不思議と何度聞いても飽きないので、頑張り甲斐があるというか、本当によい教材だと思った。ということでせっかく頑張ったので(笑)以下にスクリプトを挙げておいた。耳のいい人はぜひ<???>となっているところを聞き取ってみて欲しい。。

 

それでは、どうぞ。

 

Chris!

I have to get in contact with my brother, Chris. I should've known. Just when we thought the nightmare with Wilpharma is over, now another nightmare begins with Tricell. It seems the all connections were lost contact BSAA, and it's no way of knowing what the Tricell would do. My only hope is to go to the head quarters of the UNWIRED TV, give them my story before it's too late.

Hi, I'm Alyson Court, and this is exclusive with Unwired TV.

>For the people that don't know of you, tell us a little about yourself?

I've lived on my life in Toronto, Canada. I started acting at the age of 10, so we want to tell everyone how many years that's been acting, but it's been a long time, my whole life. It's been a wonderful experience. I have had the opportunities to travel the world to work with people from every continent, and my love for this industry just keeps growing and growing.

Many people know my on-camera personnel Loonette, from the Big Camfy Couch, and I also have happy opportunities to do a lot of voice work, again I <???> eleven and I've worked on the shows like Beetlejuice, X-MEN, (STARWARS) EWOKS, of course doing a voice of Clair Redfield, and Resident Evil has been a blast, and I play on working in this business until I die.

>Tell us how and when did you get involved with Resident Evil

I played a role JUBILEE in the X-MEN Cartoon, back nearly '90s. And CAPCOM was making A MARVEL VS CAPCOM video game. They wanted to use the real voice actress for the series, so they came to Toronto, and recorded with all of us for that video game. That's I first got to meet CAPCOM people and that's how they established their connection with voice actresses, voice directors, and casting directors in Toronto. So for the next project, which was of course Resident Evil 2, they ended up using the same connections came back to Toronto. I auditioned like everybody else, and landed a part of Clair Redfield and of course at the time I had no idea what Resident Evil was, and had no concept of what was going to turn into and the...a huge phenomenon that it would end up being, is a lot of fun. And I thank CAPCOM for coming back to Toronto, I thanked really we surprised by the voice talent we have there. And there was a good relationship we built there.

> We want to know, will there be more of Alyson as Clair Redfield.

As long as the Resident Evil franchise is alive, I would be delighted to voice Clair Redfield.

>What do you think of Clair Redfield. Was it a tough role to act?

I've a lot respected Clair Redfield. I like the fact that she's been given an opportunity to grow through the franchise on first to meet her. She is a teenager. She is not a trained as police officer or anything like that but she is full of spunk, and she is very courageous, and when the chips are down, she really steps up to the plate. She is a fantastic character, and it's been a lot playing her.

>We last saw you in Resident Evil:Degeneration
can we expect more of your work in future Resident Evil films?

At the moment I'm not working on any more CG films, but hopefully the Degeneration will be very very successful, and CAPCOM will want to continue doing more films, and as I said I would love to be part of anything that the franchise does.

>You've placed an official seal on the character Clair Redfield
we at UNWIRED TV think nobody can replace you
What are your thought on that?

Thank you. I'm eternally grateful for all of the fan's loyalty and support from UNWIRED TV, and people all over the world who've stacked, but I mean, really appreciate the work to put into the character of Clair. I love it. Thank you guys.

>What are you currently working right now?

We recently finished the first two seasons of a spin-off from Totaly Spies! and the series called The Amazing Spiez! Some excited but that coming at this fall, as well you can <???> hear me and back ago seasons 1 and seasons 2. And before that, in still on the air, you've got Skyland, Urban Vermin, Spider-Riders, a few other things coming out plus there were a couple of pirates, that were waiting <get ring in it??>, and Angra Napkins which I encourage everybody to check out the pirates because it's absolutely <horrendous??>. And almost naked animals. Another really fan project which is close to be in turn into serious. Let's get stuff coming down the pipeline.

>Will you be in the new Resident Evil, The Darkside Chronicles?
Or is this just rumor?

Ah, finally I get to say this, now that the game has been announced at E3, Yes. I will be pleasing the role of Clair Redfield in Darkside Chronicles.

>Do you think your job is hard/how hard?

How hard is my job... you know that really depends on the project. When you have fantastic writers, and great team you're working with, it's not hard at all, because it's just so much fun and so inspirational that. Regardless of the task at hand, it has so it was pleasure to do. Now, not every project is as exciting as some, but playing Clair Redfield has always been a lot of fun. It was a bit of working beginning of really establishing her, her character in the independence because she was different from other video game characters, but I think CAPCOM for a... really letting me have a voice, and how Clair would've developed, and improved her as well. She's tough cookie, and I loved playing her.

>What advice can you give to all the viewers
that want to get into the industry?

Go for it. If this is something you wanna do, then what's stopping you? Anyone can do as long as you believe in yourself, and really follow your dreams.

>What is the inspiration to keep going your profession?

I hope to have been blast my entire career I've always had an exiting project to work on and it's kept me on going and there is never been any doubt in my mind something what I enjoy doing and something what I want to keep doing, and nowadays, with the Internet and with so many different cable channels out there shows that what I did many many years ago playing on the air, and my son is getting to experience that the project for the first time, and that is very inspirational to me. To see via fact, that projects I've involved with, they have on my son, it's... it's incredible, he... he really likes very my voice, he likes seeing me on TV and so as long as he is happy I wanna keep working making projects that he'll enjoy.

>Finally, what message would you like to tell all your fans?

I just wanna to say thank you for everybody showing so much support or loyalty towards me. It's been a blast, I love making things you guys enjoy. And I hope to keep doing as long as you guys are happy. And another thing, I've been becoming shy up until now about getting out there, but there some convention coming up and I really looking for getting out there and meeting everybody in person for the first time could be blast.

 

うーん、英語ってやはり難しい。

世界保健機関、未承認薬の使用について「倫理的に妥当である」との見解を示す

西アフリカで猛威をふるうエボラウイルス病(EVD)の蔓延に際し、WHO(世界保健機関)はヒトに対して臨床のない未承認薬の使用を「倫理的に妥当である」との見解を示したそうです。

 

ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は12日、西アフリカで感染拡大が続く致死率の高いエボラ出血熱に関し、効果や安全性が確認されていない開発段階のワクチンや治療薬の投与を認める指針を発表した。世界的に感染が広がるリスクを懸念した「緊急事態」であることを考慮。今回の感染での「未承認療法の提供は倫理上妥当」との認識を示した。


 治療ワクチンなどが見つかっていないエボラ出血熱に「実験治療」が容認されたことで、感染拡大の深刻さが改めて浮き彫りになった。

 WHOは、医学倫理専門家による指針で、実験治療の提供に当たり、(1)治療の透明性(2)インフォームドコンセント(患者への十分な説明と同意)(3)治療を受けるかどうかの選択―などを尊重するよう求めた。また、実験治療を行う上では、経過や結果の情報を共有する「道義的な責任」があると強調した。

 ただ限られた試験薬を誰が優先的に受けるかといった問題は、今後も議論が必要と結論付けた。8月末に再度開く会合で話し合う。

 ギニア、リベリアシエラレオネ、ナイジェリア4カ国での9日時点の感染死者は1000人を突破、感染者は1848人に上っている。WHOは8日、世界的に感染が広がる恐れがあるとして「緊急事態」を宣言したが、感染者の増加に歯止めがかかっていない。

 

未承認薬の投与容認=エボラ熱対策で「倫理上妥当」―WHO指針

 

今回のエボラ・アウトブレイクは過去最大級ということで、WHOも「緊急事態宣言」を発しています。 また今回の未承認薬の使用に関する声明はWHOのウェブページで参照することができたので、英語の勉強を兼ねて意訳を試みました。(内容の正確性には自信がないので、原文を参照ください)

 

エボラ熱(EVD)に対する未承認の介入に関する倫理的な考慮について

パネルディスカッション・サマリー

WHO宣言
2014年8月12日

西アフリカは史上最大かつもっとも甚大で複雑なエボラ出血熱アウトブレイクを経験しています。エボラのアウトブレイクは早期の検知や隔離、接触の追跡や監視、厳密な感染コントロールを促すアドヒアランス(医療従事者からの指示の積極的な追従)など、現在利用可能な介入を行うことによって封じ込めができる可能性があります。しかしその一方で、特定の治療法またはワクチンがウィルスに対して有効であると考えられています。

これまで数十年にわたり、EVDに対する薬、ワクチンの開発に多くの研究努力がなされてきました。このうちのいくつかについては研究室内において明確な効果がみられますが、人間に対する安全性およびその効果が確認されていません。2014年の西アフリカのアウトブレイク、高い致死率となっていますが、これに影響を受ける多くの人々が、患者の生命を救い、蔓延を防ぐために、この調査的な医療介入の迅速な利用を求めています。

こうした中で、2014年8月11日に、世界保健機構は諮問を召集し、未承認介入の潜在的な利用に関する医療意思決定に関して倫理的な方針を考慮し、評価することにいたしました。

諮問の結果、このアウトブレイクの特定の状況下において、および定められた特定の条件を満たした場合、潜在的な治療または抑制の効果がある可能性があるものとして、未だその効果および副作用について明らかでない未承認の介入を倫理的に正当であるとの合意に達しました。

この介入は、倫理的な基準を示す必要があります。これには、治療、インフォームドコンセント、選択の自由、秘密、個人の尊重、コミュニティの尊厳および関与の保護などすべての面における透明性を含みます。

これらの介入の安全性および効果を理解するため、諮問では以下のことを助言しています。患者を治療するにあたっては、モラルをもって、得られたデータをすべて共有し、「人道的な利用」(医療試験ではない未承認薬に対するアクセス)を提供することを義務付けられるものとします。

諮問会議は、これらの介入(試薬)の使用が、試験的な介入の安全性および効果について投与時期および正確な情報を確認するため、どのように科学的に評価されるかについて調査しました。全会一致をもって(治療または抑制として)これらの介入(試薬)を評価することはまた、確実に安全性および効果を確認する、あるいはその使用を取り止める証拠を提出するため、この状況下においては最も可能性のあるものとして、医療的な試験利用は我々の倫理的な責務であると考えています。目下実施される評価は将来の介入(薬)の大きな指針となると考えています。

これらの助言に加え、諮問会議では以下の領域についてはより詳細な分析および議論が必要であるとしてます:

・蔓延が広がる状況下で最適な治療を実施するために尽力する際、倫理的にデータを収集する方法

・未承認の試験療法およびワクチンの利用において優先順位を設定する倫理的な基準

・コミュニティおよび国家間における公平な展開を達成するための倫理的な基準。可能性のある新たな介入(薬)が増えているが、短期的には需要を満たすことができそうにない状況であるため。

継続中の会議は2014年8月17日に公開されます。

(後略)

 

Ethical considerations for use of unregistered interventions for Ebola virus disease (EVD)

 

日本のように需給がほとんど常に満たされる恵まれた環境では感覚が麻痺してしまいますが、「誰に優先して受けさせるか」「副作用で逆に死に至ったりするのではないか」など、倫理的にも高度な判断が要求される、非常に難しい決断であったと思われます。耳学問ですが、緊急医療においては「トリアージ」という難しい課題があるそうですが、まさにこれのことだと思われます。

 

今回のエボラ・アウトブレイクでは、日本にも入ってくるのか、水際対策は十分か、日本でもアウトブレイクを起こす可能性があるか、などが議論されています。かつて1976年の最初のアウトブレイクで献身的な治療を行い、封じ込めに貢献したピーター・ピオット氏は次のように述べています:

 

In the absence of any vaccine or cure, the advice for this outbreak is much the same as it was in the 1970s. "Soap, gloves, isolating patients, not reusing needles and quarantining the contacts of those who are ill - in theory it should be very easy to contain Ebola," says Piot.

In practice though, other factors can make fighting an Ebola outbreak a difficult task. People who become ill and their families may be stigmatised by the community - resulting in a reluctance to come forward for help. Cultural beliefs lead some to think the disease is caused by witchcraft, while others are hostile towards health workers.

"We shouldn't forget that this is a disease of poverty, of dysfunctional health systems - and of distrust," says Piot.

 

有効なワクチンや治療薬はないが、エボラのアウトブレイクに対するアドバイスは1970年代とまったく同じだ。ピオット氏は「石鹸、手袋、患者の隔離、注射針の再利用をしないこと、病人との接触を防ぐこと。定石どおりやれば、エボラの封じ込めはけっして難しいものではないのです」と語る。

しかし現実には、他の要素がエボラとの戦いをより困難なものにしている。エボラに罹患した人々やその家族は、共同体から「スティグマ」を押されてしまい、結果、積極的に助けるということが躊躇されてしまう。また、ある人は土着の信仰により、この病気が魔術によって引き起こされたものと信じ、またある人は医療従事者に対して敵意をあらわにするものもいる。

 「我々はこの病気が貧困の病、医療システムの機能障害による病、そして不信の病であることを忘れてはならない」とピオット氏は語る。

 

The virus detective who discovered Ebola in 1976

 

我が国は世界でも有数の「清浄な」国であり、その清潔性に対する執着は世界から見ると異常なほどです。しかしながら、逆にそれが作用する可能性もあるかもしれません。さすがに「魔術によるもの」と信じる人は居ないかもしれませんが、「政府の陰謀によるものだ」「米帝の陰謀だ」「ユダヤの陰謀だ」などと信じる人は一定数居ます。また、その清潔さに対する異常な執着(そもそもの原因は「穢れ」を忌避する土着信仰=神道によるものと思われますが)から、「スティグマ」がより強化されてしまう可能性はなきにしもありません。杞憂であれば良いですが。

 

今回のWHOの判断が、より良い方向へ繋がることを切に願っております。

手紙

 

いわずと知れたベストセラ小説家の東野圭吾さんのベストセラ。随分前に読んでそこそこ感動したのだが、さいきんなぜか急に思い出して読んでみたら、ラストで泣いてしまった。歳を取ると涙もろくなるというが本当だ。改めて読んでみると構造的、技巧的には別にそんなによくできた小説ではないように思えるのだが、何か心にくるものがある。というか本を読んで泣いたのは初めてではなかろうか。

 

感動した作品は、心に感じた感情を掬い取ってくれる書評を探すのが常なのだが、残念ながらわたしの感情を代弁してくれる言葉はみつからなかった。見つからないなら自分で書くしかないのだが、そんな芸当ができるなら苦労はしない。わたしの心を打ったのはいったい何なんだろう。アマゾンの書評は悪くないが、そういうことではないとも思う。ヒューマニズムというのか、たぶんそういう文脈ではないのだと思う。

 

構造的に言えば、肉親の犯した罪を社会的に背負うという理不尽さを描く、ということなのだろうが、そう言ってしまうとどうしようもないチープさがただよう。後半、実紀が怪我をするシーンなどは、「立場の逆転」を説教するにはあからさますぎる。平野社長の登場も、テーマを語るという意味においてひどく作為を感じる。こんな人が居るわけないだろう、とつい思ってしまうほどよくできた道化回しだ。露骨過ぎて、これが新人の作品ならば酷評されるのではないか。

 

正々堂々、というのが君たち夫婦のキーワードのようだから敢えていわせてもらうよ。その、いついかなる時も正々堂々としているというのは、君たちにとって本当に苦渋の選択だろうか。私にはそう思えないな。わかりやすく、非常に選びやすい道を選んでいるとしか思えないが

 

だがしかしここでわたしは思うのだ。これは、『白夜行』を書いた東野さんが、このテーマをこのように描いたのはそれこそ狙ってやったのだと。現にわたしはこの作品を何度も通読した結果、涙が止まらないのであるから、こうやって賢しらに解説して感動を解体しようとするのは、いまどき中二でもやらない照れ隠しではないか。

 

差別はよくないとか、思いは伝わるとか、そういう原則が通じない社会の理不尽さ、理不尽さというよりは当たり前にある複雑さというべきだと思うが、そういう個人の力でどうにもならない風景を淡々と描くところにこの作品の意義があると思う。実際のところ、クライマックスで別に問題が解決するわけでもない。剛志が人を殺したという事実は消えず、直貴のまわりの社会が突然変化するわけでもない。結局、殺人者の身内は、日陰者として生きていくしかないというメッセージであるとすらいえる。この「選択肢のなさ」にこそ、普遍性を感じる。わたしが泣いたのもこのへんに理由があるんじゃないかと愚考しつつ、酒を飲んで今日は寝ようと思う。

面白いブログとそうでないブログの差

ベンチャー役員三界に家なし

 

最近よくみかけるブログなのだが、これがめっぽう面白い。気づいたら他のエントリもついつい読んでみたくなる…という、ブログの鑑のようなブログである。わたしもこういう、なんというか、流れるような文章を書いてみたいものだが、どうにも「読ませる」筆力が身につかないようで、こうして今日も残念な文章を書いてしまう。まあこれも「器」というやつなのであろう。ブログというのは本当に実力主義的というか、文章からにじみ出る知性と実績は隠しようがない。空っぽな人生を送ってきた人は、空っぽな文章しか書けない一方で、類稀な才覚はどうフェイクを入れたところでにじみ出てしまうというものだろう。

 

このブログが面白いのは、筆力もさることながらコンテンツそのものが面白いからであろう。じつはまだ全部読んでいないので推測なのだが、いくつか読んだ限りでは、著者はおそらくはかなりの経歴の持ち主だろうと推測している(ちゃんと全エントリを読むとわかるのかも)。何がすごいって、ビジネスに関する洞察がめちゃくちゃ鋭い。こんなのがタダで読めるようじゃ世も末だ。某プロブロガへのアドバイスが面白いというものあるが、あまりバラすのもどうかと思えるほどのビジネスのネタが満載で、興味深い。(どのくらいフェイクが入っているのであろうか?)

 

筆者は「非エリート」を自称しているが、こんな文章を書ける人間が非エリートだとしたら、わたしはいったいなんなんだ、ゴミなのかという被害妄想が頭をもたげてしまう。どうせ周りがIvyリーグや大金持ちの御曹司だらけに比べて、自分は東大出だから(相対的に)エリートじゃあない、とかいう落ちなんじゃなかろうか…と、ここまで書いて、単なる印象批評しかしていないことに絶望した。ということで、何が言いたいかというと、こういう面白いブログは是非続いて欲しい、ということであります。(了)