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 本書は90年代にバルカン半島で勃発したボスニアで紛争に関連して、紛争の裏でひそかに(?)行われた米PR企業の「活躍」について取り上げたものです。ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争、いわゆる「ユーゴスラビア紛争」は、国際的には「悪のミロシェビッチセルビア人)が、少数民族であるボスニア人を迫害し、いわゆる”民族浄化”という残虐な行為を行っていたが、ボスニアの外務大臣であるシライジッチがその残虐行為を世界に発信し、無事、ボスニア人は勝利した…」

 

…などと偉そうに書いてみましたが、実際、頭に入っているかは微妙です。誤解を恐れずに言えば、あまり縁のない地域の紛争と言うのは文字通り「対岸の火事」であって、覚えたくても実感としてイメージがわかないものです。まあ、わたしだけかもしれませんが。

 

ところで「民族浄化」といえば『Tactics Ogre』でしょう。同作品の作者であるゲームクリエイタ・松野泰己氏は、この「ユーゴスラビア紛争」をモチーフにゲームシナリオを書いたのではないでしょうか?まあ、単なる憶測ですが、わたしのような門外漢には、ユーゴスラビア紛争よりもヴァレリア島の争いの方が鮮明な記憶になっています。そこで、理解のために敢えて対比させればよいのでは?と思い、次のように無理やり当てはめてみました。左側が実際のユーゴスラビアの勢力で、右側が『Tactics Ogre』の世界です:

 

ユーゴスラビア連邦         =ヴァレリア半島

チトー               =覇王ドルガルア

 

セルビア共和国セルビア人    =バクラム・ヴァレリア国/バクラム人

ミロシェビッチ大統領        =司祭ブランタ

首都ベオグラード          =王都ハイム

 

セルビア陣営(ユーゴスラビア連邦) =ローディス教国/ローディス人

パニッチ首相(アメリカ人)     =ランスロット・タルタロス卿(ローディス人)

パパ・ブッシュ大統領(アメリカ人) =教皇サルディアン(ローディス人)

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国  =ウォルスタ自治区/ウォルスタ人

イゼトベゴビッチ大統領       =ロンウェー公爵

シライジッチ外相          =騎士レオナール

 

■ルーダー・フィン社(米PR企業)  =神聖ゼノビア王国/ゼノビア

ジム・ハーフ(アメリカ人)     =ランスロット・ハミルトンゼノビア人)

その他のジム(アメリカ人)     =ウォーレン、ギルダス、カノープス、ミルディン他

デビッド・フィンCEO(アメリカ人) =聖王トリスタン

 

 

例えばバルバトス枢機卿が入っていなかったり、ロンウェー公爵の扱いであったり、色々な部分で無理がありますが、こうすると何となく対立軸がイメージしやすいかなと…。