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みんな!アベノミクスだよ

さいきん、国内株が物凄い勢いで上昇しています。為替もついに100円の壁を突破したようです。そのおかげで自動車産業をはじめとする製造業がガンガン高利益を出しておりまして、さながらバブルの様相を呈しております。とはいえ、わたしは本物の「バブル」を経験したことがないので、実感としてこれが「バブル」なのかどうかはよくわからないのですが、少なくともここ半年の国内株式市場は、これまでの5年間はいったいなんだったんだと思わせるには十分の暴騰ぶりです。半年前までは、日経平均株価8000円後半から9000円前半を行ったり来たりしていたのですよ…。

 

この株価上昇と円安はいわゆる「アベノミクス」によるものだと一般には理解されているようですが…わたしはいいオトナのくせして政治・経済に疎いので、アベノミクスが何なのかよくわかっていません。しかし、理屈はよくわかりませんが、株価上昇・円安とくれば、つぎにくるのは金利の上昇です。某先生たちが憎んで止まない、あの、うわさの「リフレ」がついに発動したのかなぁ…と思いながら、わたしは薄らぼんやりとした脳みそで市場を眺めています。

 

 

で、この記事。

[経済]アベノミクスが僕のお腹に怨嗟の種を植えたよ - 常夏島日記

[政治][経済]アベノミクスが植えた怨嗟の種は着々と育っているよ - 常夏島日記

 

金融リテラシがある方は、こういう上昇相場のときに「波に乗れない」だけで、「機会損失」に身を切られるような思いをするということがわかります。ここ半年はまさに、なんでもいいから適当に持っていればそこそこ儲かったのではないでしょうか。

 

「リフレ政策の成否とか当否とかに関する信念と、状況が変化したときにそれに応じられるかどうかは別の話。」

「状況が変化したときにそれに応じられる人とそうでない人に格差が広がるのは仕方ない。」

 

 実も蓋もないとはまさにこのことです。金融リテラシの差、なかんずく、その機運をキャッチしたときに、すぐさま実際の投資行動に移ることができるかどうか。住宅ローンを組むことができる「信用の有無」、そして、そのほかの投資にすぐまわすことができる程度の「キャッシュの有無」が、今回のアベノミクスの初動で明暗を分けたといっても過言ではないでしょう。しかしながら、教科書的には理解していても、実際に政権や日銀の総裁が変わったタイミングで投資行動に移れるか否か、というのは、物凄く知識や経験の差が出るのではないかと思います。

 

わたしなどは、もちろん波に乗るような器用な真似はできていません。そもそも、リーマン・ショックの前に「買ってはいけない」銘柄を買ってしまったせいで、損切りすることもできず、泣く泣く塩漬けにしているために、勝負に出ようにも「実弾」がないわけですが。

 

今後もし、このようにして低率の長期借入で資産をレバレッジし、将来の金利上昇に賭けた人たちが「当た」れば、文字通り「黙っていても資産が増えていく」あの幻の高度経済成長と同じことになるわけでしょう。信用でレバレッジした資産が、ノーリスクでカネを生む無敵のスキーム。フリーランチはあったのです

 

注:筆者の金融リテラシは「公募増資」の意味がわからずに、ニュースに接しても特になにもせず、ただただ株価が目減りしていくのを指をくわえて見ているだけのレベルですので、その前提でお読みください。