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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ここのところゾンビ映画やTVドラマにはまっていて、話題の『ウォーキング・デッド』はもとより、『ワールド・ウォーZ』の原作者が書いたという『ゾンビサバイバルガイド』や、国際政治学の立場からゾンビをまじめに(?)考えるという触れ込みの『ゾンビ襲来 -国際政治理論で、その日に備える』という本をちんたら読んでいる。

 

 

あまり知らなかったのだが、ここ数年、「ゾンビ」というワードが登場する頻度が増えているようだ。わたしも駆け出しのゾンビフリークとして、自分が好きなジャンルが一般に膾炙していくというのはうれしくもあり、一方でメジャー化してしまうことに一抹の寂しさを感じる次第である。

 

とはいえわたしはリチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』でウィルスパニックものに感化され、一連の『バイオハザード』シリーズと、そしてせいぜい『ウォーキング・デッド』を観るくらいのもので、いわゆる古典というべきものは殆ど観たことがなかった。色々調べてみると、『アイ・アム・レジェンド』でおなじみの『地球最後の男』、そして、有名なジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のふたつが、いわゆる「ゾンビもの」の元祖といわれることが多いらしい。両方とも名作の誉れ高いが、モノクロ時代の映画なので、われわれ世代からするとなかなか観る気がしないというのが正直なところだ。というわけで、これまでずっと敬遠していたのだが、今回意を決して(笑)『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を観てみたところ、意外に良かった。さすがに今観るとありきたりのプロットのように感じてしまうわけだが、これが元祖だと思うと理屈が逆なんだと自分に言い聞かせる。むしろ映像などは、CG全盛の今からすると、よくもまあ特撮もなくここまで撮ったもんだなぁと感心した。下手すると80年代の日本の映画のほうがうそ臭いかもしれない。これが45年前の作品というから驚きである。

 

ということで、ゾンビ・フリークを名乗るにははずせない「古典」をようやく観れたのでご満悦である。今後もめぼしいゾンビものは片っ端から観ていこうと、本当に非生産的な決意をさせてくれた一作であった。