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インフルエンザ雑感

昨年に引き続き、今年もまた、インフルエンザに罹患してしまった。月曜日くらいから調子が悪いなと思っていたらその夜に発熱し、翌火曜日の朝から近所の内科医に診てもらったところ、ものの1分くらいでインフルエンザA型と判定された(通常は8分くらいかかるらしい)。すぐに結果が出る近代医療は素晴らしい。その足で薬局に向かい、その場で吸引型の抗ウイルス剤「イナビル」を吸って帰った。しかし、今年のやつは去年の比べてたちが悪いのか、三日たっても熱が下がらず、体中が痛いし倦怠感が凄い。暇に任せてhuluをみているのが良くないのかもしれない*1

 

インフルエンザに二年続けて罹患してしまったことで、わたしの中では「罹患しやすい人」というのが明らかに居るのではないか?という被害妄想が現実となってきた*2。まあ非科学的なのは認めるが、そうでも考えないと、なぜわたしが罹患して、「濃厚接触」しているはずのうちの家族が平気なのか説明がつかない。わたしの家はとても狭く、残念ながら生活空間を病人のために隔離するような空きスペースはない。したがってインフルエンザ保菌者と幼児が同じ部屋で寝ているわけだが、今のところ感染した形跡はない。

 

この2年の経験から、わたしは巷間議論されているインフルエンザの予防に関して、決定的な要素は免疫力の有無、乃至は多寡ではないか?という結論に達した。そう考える根拠は3つある。

 

1つ目は、予防に関する話だ。わたしは昨年の11月ごろにインフルエンザ予防接種を受けている。無論それだけでなく、神経質なほど、うがい、手洗いを励行している。そもそもわたしはやや病的な潔癖症、というよりある種の強迫神経症なので、たとえば電車のつり革やドアノブなども可能な限り触らないように心がけている。外出時はフェイスマスクを常用しており、そういう意味では「予防」という意味でこれほどの優等生は居まい。一方でわたしの妻は面倒臭がって予防接種を受けておらず(さすがに幼児である娘には受けさせたが)、わたしのような潔癖症でもないため、普通の生活を送っている。だが、うつったのはわたしで、彼女は平気だった。これをどう考えればよいのだろうか。

 

2つ目は、ストレスに関する話。よく、ストレスは免疫機能を低下させると聞くが、実際わたしは最近、気づかぬうちにストレスを溜め込んでいるという自覚がある。現代人は誰しもストレスがあると思うが、30数年生きていると、次第に今までと異なるタイプのストレスに見舞われるものだなという思いを新たにする。最近のストレスは、仕事で結果を出さなければならないという比較的分かりやすいストレスも勿論だが、家が狭すぎることで、自分のパーソナルスペースが取れないというタイプのストレスもボディブローのように効いてくる。子供が小さいために、自由時間はすべて育児に費やされ、仮に時間が取れたとしても一日のうち、1時間か2時間が限度だ。勿論妻も同じ状況にあるため、お互いが疲弊しきっているが、妻はこれまで一人で暮らした経験がないので、わたしほど深刻にストレスは感じていないようだ。

 

子育てというのは総力戦であり、終わってからは間違いなく「よかったね」と言える気がするが、やっている最中は文字通り終わりのないマラソンである。休みたいときに休めず、遊びたいときに遊べない。自分の人生を切り売りするといっても過言ではない*3。そういう意味で、ボディブローのようにストレスが積み重なっているのだが、これが原因で免疫機能が大きく低下していたのではないか。

 

3つ目は睡眠だ。上記2にも関連するのだが、うちの家は狭すぎてパーソナルスペースがない。そもそも自分の部屋というような贅沢な代物はないし、唯一の代替空間であるリビングも、子供の寝かしつけに失敗すると単なる騒音空間に成り下がってしまう。子供はうまくいけば9時くらいに寝るときがあるが、その時間を守ろうとすると、寝かしつけで体力と精力を使い果たしてしまう。そのため、諦めて寝かさずに放置しているとあっという間に10時11時になってしまう。その後何かしようとしたところで、1時2時はすぐだ。そうなると削るのは睡眠時間、ということになってしまう。またこのことがさらに現在の境遇に対するストレスに転化してしまい、パーソナルスペースの無さと相俟って、睡眠不足がさらに免疫機能を低下させているのではないだろうか。

 

思い返せば昨年もそうであった。慣れない海外出張から帰ってきて心身ともにつかれきっているとき、インフルエンザを発症した。当時の状況を思い起こすと、酷い時差ぼけに悩まされ、睡眠不足も勿論あったし、乾燥しきったエコノミー席ですし詰めにされていたのが原因ではないだろうか。

 

ということで、わたしが得た教訓は以下のとおりだ:

 

  • 一番大切なのは免疫力の向上。たぶん、よく食べてよく寝て運動することが大事

 

内容の無さでは他に類を見ないと評判のわがクソエントリ、お後がよろしいようで…。

 

 

*1:去年はイナビルの効果はすごかった。吸ったその日のうちに熱が見る見るうちに下がり、翌日はわずかに倦怠感が残るものの十分普通に活動することができた。しかし、今年はイナビル様の神通力も及ばず、三日目も依然として高熱にうなされている

*2:念のためだがわたしは標準医療の否定者ではない。NATROM先生の本も読んでます。このエントリはまあ「ネタ」だと思っていただければ。

*3:だから子供なんてナンセンスだ、こんな世の中で子供を作るなんて馬鹿だという人がたまにいるが、それには与しない。なぜなら、子育てというのは時間的に不可逆な宝物だからだ。もし自分が50歳まで生きられたとして、そのときに「やっぱり子供なんて要らない」と思えるのであれば、子供は要らないだろう。だが、きっと、いつか子供を作っておけばよかった、と思うときが来るはずだ。そのとき、取り返しがつかない唯一のものは子供である。少なくとも、わたしはそう思ったので、妻と相談して子供を授かった。それ自体は全く後悔していないし、労せずして子供が授かったのもラッキーだと思っている。ただ、それは必ずしも子育てが常に楽しいということを意味しない。多くの育児ブログがそうであるように、子育てというのは非常にアンビバレントなものである。