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ミドルライフクライシス

久々にログインしてみたら、最後に記事を書いたのはもう4年も前のようだ。4年。長いような短いような、子供にとっては4年というのは非常に長い時間だが、オッサンにとっては4年というのはあっという間であった。

 

アラサーだと思っていたらもうアラフォーである。周囲を見渡すと優秀な同世代(といっても勿論面識はなくただ単に歳が近いというだけの方々)は、イケてる組織の上位管理職になってビジネスを文字通りドライブしていたり、中には起業したり、ボードメンバーとして経営に携わっていたりするような方もいる。かたやアカデミアの世界では准教授や教授として活躍される方も多い年代だろう*1。端的に言えば、30代~40代というのはビジネスマンや専門家として、体力、気力、経験ともにバランスよく油が乗り切っている時期なわけだ。違う視点で見れば、この世代というのは、これまで過ごしてきた人生というのが露骨に反映され、いよいよ人生というゲームで勝ち組と負け組の旗幟が鮮明になってくる時期といえるだろう。昔好んで読んでいた古谷実先生の漫画でも「30代っつったらアレだよ~戦国武将なら油が乗り切ってる歳だよ~」とかいう短編があったような気がするがまさにそれだ。

 

乱暴にまとめると、30~40というのはもう勝負がついた歳といえる。わたしは、当然ながら敗者のほうに位置するわけだが。。。

 

あらためて考えるまでもなく、40歳というのは文字通り人生折り返し地点だ。男性なら運よく平均寿命まで生きられたとしても、あと40年しか残されていない。その40年のうち、体が動く時間はあとどれくらいで、まともに働いて稼げる時期はどれくらいだろう。「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い。」という李徴*2の名言が身に染みる。

 

あと40年。むろん、これも運が良ければの話だ。もし寿命が60なら残りはわずかに20年。20年しかない人生、残り何をして過ごすか? 今わの際に後悔しない生き方ができるだろうか。やりたいことをやりきったとか、自分の信念に従って行動したとか、子供を無事に育て上げたとか、最後に周りのひとたちに笑って送ってもらえるような人生を歩んでいけるだろうか、とかとか。悩み始めたらきりがない。

 

人生は本当に短い。この40年を振り返って、何かを為したかと言われれば回答に窮する。過ぎ去った年はもう取り返しがつかない。ここまで来た40年近くの人生は、良くも悪くも自分自身そのものだ。誰のせいにもできないし、どんなに不格好でも仕方なく自分自身で受け止めるしかない。そしてそれは、これから先も同じだ。残り何年かわからない人生を、1日1日大切に噛みしめて生きるしかないだろう。

 

*1:実際、大学の同級生には教授センセイになっているのもいる

*2:中島敦の『山月記』でおなじみ。ちなみに中島敦氏はWikipediaによれば33で亡くなられたらしい