One of 泡沫ブログ

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パークハイアットと新宿中央公園

タイトルをみてピンと来た人はいるだろうか。もしピンと来たら、その人はきっとわたしと気があうと思う。

 

いきなりネタバラシをすると、これは橘玲氏のベストセラー『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』のあとがきの名文である。ちなみにこれは本を買わなくても、氏のブログで無料で読めるので気になった向きは是非ご一読をお勧めしたい。

 

www.tachibana-akira.com

 

何やら格調高い詩的な表現であるが、それであるがゆえに、本文を読んでいない人にはこの特殊なセンチメンタリズムは通じないのではないか。正直に白状すると、わたしもわかっているわけではない。文章の調子は非常に好きなので、折に触れて何度も何度も読み返しているのだが、残念ながら次の一節の意味するところが全くわからないのである。

 

あなたは、ホームレスとなって、残飯を漁って生きていく現実をこの目で確認しなければいられない、そんな衝動に駆られたことがあるでしょうか?

 

橘氏は今も精力的に新刊を出されているが、最近の著作はほとんど過去の焼き直しなので、あまり読んでいない。が、初期の主要な作品は何度も愛読しており、わたしはかなりの強度で橘教に侵されていると言って良い。過去にもこのようなエントリーをあげたことがあるくらいだ。そんな橘玲信者のわたしが、氏の主張をほぼ正確に理解しているはずのこのわたしが、なぜこの一文の意味が全くわからないのだろうか。

 

これはおそらく、わたしが本当の意味でリスクをとっていないからであろう。すでに株式投資ではかなりの負けを喫し、ここのところの米中貿易戦争の煽りを受けた日本株の含み損は酷い有様である。一方で、FXや仮想通貨などの新しい賭けに出ているわけでもなく、海外の銘柄に手を出しているということもない。ただ漫然と現物で負けているだけなのである。つまりは、リスクをとっているわけでもなく、リターンを得ているわけでもない。

 

橘本を読み始めて早15年、「黄金の羽根」の存在を知ったは良いが、それ以来一度も「黄金の羽根」を拾うことはできずにいる。おそらくこれからも、永遠のワナビーとして「黄金の羽根」が落ちるのをただ眺める生活を送ることだろう。