変化なんてする必要が無い
わたしはもう殆ど新聞やテレビなどのオールドメディアニュースを見たり読んだりしないのだが、たまにネット経由で新聞記事などでバズっているトピックを見かけると、いつも周回遅れだなぁと思う。こういうことを言うと、自分でも「またネット礼賛かよ乙乙」と突っ込みたくなるのだが、そういうメタな視点も含めて、やはりネットの方が一歩も二歩も進んでいるような気がする。(ところで、メディアという意味ではこうしたニュースも新聞社の提供するものなのだが、それをインターネット経由で読むわけなので、インターネットはもはやメディアよりも高次の概念なのかもしれない)
だからといって、「先に進んでいる」ほうが幸せというと、そんなこともない。いくら世の中のテクノロジが急激に変わったところで、人の暮らす世の中というのはそんなに急には変わらない。なぜなら、何かにすぐ適応できるホリエモンのような人は殆ど居ないからだ。多くの人は、これまで暮らしてきたやり方でこれからも生きるだろうし、そもそも変化している、という自覚のある人がどれほど居るというのか。結果から見て、ある日突然急に社会が変わったように見えるのは、わたしの見立てでは単なる「慣性」に過ぎないと思う。
結局のところ、グローバルだ、アベノミクスだといったところで、大多数の生き方やライフスタイル、ロールモデルみたいなものはゆっくりにしか変わっていない。たまに例外的な人が目立つから勘違いしやすいけど、僕らの住む日本は20年前とそれほど大きな違いは無い。