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自立するのはむずかしい

家のローンが原因で妻と離婚した

 

新年早々、大変興味深い増田エントリーが回ってきた。ツイッターワールドではこの手の鬼嫁?的な話題が尽きないが、はてなでも人気のようだ。昨今はとにかく女性を甘やかすのが正義なので、こうした「大人になりきれない」女性は確実に増えていると思われる。以前なら「ネタだろう」と一笑にふしていたような話が、あるある話になっているのだから恐ろしいことである。

 

こういう女性のメンタリティージェンダー以前の問題だと思うのだが、わたしのような老害が何か提言すれば全て「昭和のおっさんの世迷言」「無知な反フェミニスト」「モテない男の僻み」「価値観がアップデートされていない」ということで粉砕されてしまう。したがってわざわざ炎上リスクを負ってまでこうした困った人たちを説得する義務はないので放置するわけだが、ミクロにはどうでも良いこともマクロにみると大きな社会損失と言えるので悩ましい限りだ。昨今の結婚しない→子供が生まれない、の悪循環のほとんどはこうした「大人になりきれない」女性が、いつまでも子供のままでいたいと思うことに起因すると個人的には思うのだが、こういうことを言うと「男性が悪い」と言う話で無限ループし始めてしまう。わたしのような親世代からすれば、こんな連中ばかりになってしまうと、自分の子供が成人したときに困ってしまうのでなんとかしてほしいのであるが。。。

 

元妻によると
頭金を「俺の」個人預金三千万弱と
俺親の遺産分があるから、それを全額前金として支払えば大丈夫でしょ?
という計算だった。
俺は、預金と言っても生活防衛資金として確保しておかなければならない分もあるし
預金と遺産を全額家にかけるなど無理だと言っても、
妻は家は一生の買い物だから考えて使わなきゃ!
と意味不明の要望を繰り返すばかりで、うんざりした。

 

とはいえ、この辺のメンタリティーはじわじわと世間に侵食しているので、比較的穏当なノンポリの女性もだんだんと現代フェミニズムの影響を受けて変化しつつあるような気がする。元増田のようにここまで酷い例だと流石に「なんじゃこりゃ」となるが、実際には引用したような状態を是とする女性は多いのではないか。現代フェミニズムは一種の麻薬のようなもので、女性にとって非常に心地よい感情を提供してくれる魔法である。宜なるかな。よほど自制心のある人でもなければ、わざわざ反論してまで自立を主張する人は稀だろう。世界の中心は常に自分自分自分、、、自分の感情が全て、これこそ自然の摂理である。

 

こうした問題に対する一番有効な処方箋はジェンダーではなく自立なのだが「リベラルな」世代には何のことだかさっぱりわからないのではなかろうか。われわれのようなロートルがどれほど言葉を尽くしても無駄、価値観が変わってしまった世代には届かないので指摘するだけ野暮というものだ。老害の世迷言としてネタにされておしまいだろう。ジ・エンドである。

 

同棲している時は普通の女性だったんだけどな。
だから結婚したんだけど、家を買う時に豹変とか詐欺だろ、って思った。
義両親は良い人達だったけど、彼らには何度も何度も謝られて、兄妹も出てきてまた謝られて、どうぞ離婚してやって下さいと言われて、逆に辛くなった。

 

親兄弟も説得を諦めた模様で、ますます暗澹とした展開であった。こうしてまた一人の異常者が世に放たれ、被害者意識はSNSで拡大再生産され、フェミニストによって強化されるわけだ。それを見た良識ある若者も、ニヒリズムも似た「諦念」にやられてしまうかと思うと切なさが止まらない。